農薬は悪ですか?あなたが担う食の未来を深く考えてみましょう。

最終更新日 2023年1月22日

 

 

こんにちは、まなみちです。

 

いつも閲覧いただき、ありがとうございます。

 

“農薬”と聞いて拒絶反応を示す方は少ないのではないでしょうか?

 

一般的な農家の方でも、ごく一般的に使用されている農薬。あなたもそれについて、それほど抵抗感は持っていないのではないでしょうか。

 

もちろん、農薬自体には危険性があることは認識しつつも、それを規制する法律はあります。その点、安心感を持たれている方も多いはず。

 

しかし、あなたのカラダはいつの間にか、農薬に蝕まれているかもしれないのです。

 

今回の記事では、そんな農薬について、実体験や考察を交えながら書いていこうと思います。

 

 

なぜ農薬を使うのか?

 

 

農薬にはその役割によって様々な種類があります。

 

農業をする上で避けられないのは、作物の病気や害虫などによる被害であり、その対処法には農業特有の難しさがあります。

 

それは、一般的な製造業とは違い、自然を相手としているからです。

 

その年によって気候も異なり、毎年安定して作物を育てていくには様々な対策が必要となってきます。その対策の一つとして“農薬の使用”があるのです。

 

農薬の使用は“化学的な対策”に位置付けられ、化学物質のチカラによって、害虫などによる被害を防いでいきます。

 

 

いや、しかし、農薬を使わずとも、ヒトの手で害虫被害は防ぐことは出来るんじゃないか?

 

 

たしかに、出来ないことはありません。例えば、家庭菜園であなた一人分の作物を作るとします。それだけを面倒見るなら無農薬でも出来るのかもしれません。

 

じゃあ、東京ドーム1個分の農地で無農薬をやろうとしたらどうでしょうか?

 

そこに生える雑草や虫たちの面倒をあなた一人の手で行うことが出来るでしょうか?人を雇えばいいのでしょうか?

 

サラリーマンであれば、多少の失敗をすることはあれど、毎月一定の収入を得ることは出来ますよね。しかし、農業で生計を立てている方は、もし作物が育たなければ収入はゼロです。だから、イチかバチかで無農薬をやろう!と簡単にはいかないのが実情です。

 

製造業でお勤めの方でしたら分かると思いますが、“どうしたら安定的な生産が出来るか”をまず考えなくてはならないのです。それは、あなたが収入を得ることはもちろんですが、あなたの作ったものを待っている人もいるのです。“供給責任を果たす”ということも生産者としては大事な要素となるのです。

 

 

時代とともに農薬が普及していくにつれて、農作物の収穫量の増加や生産者の作業量負担は軽減されてきました。それでも、なかなか若者の新規参入は進まず、高齢化とともに、国内の農業人口は50年前の10分の1以下になってしまっている現状です。

 

そんな昨今ですが、農業界に参入する若者の姿もあります。その背景として、“オーガニック野菜”、“有機野菜”、”無農薬野菜”などの消費者需要が出てきていることがあります。

 

では、なぜ、そういった需要が出てきたのでしょうか?

 

 

ひとつには健康被害が出てきていることにあると考えます。

 

 

一体、どのような健康被害があるのでしょうか?

 

 

 

農薬は本当に安全なものなのか?

 

 

農薬として使用できるよう登録される試験として慢性毒性試験が行われ、その安全性が科学的に評価されています。これは動物実験によって行われ、1年以上の期間をかけて毒性を評価していく仕組みです。

 

この試験の結果より、国で定めた基準をクリアしたものが使用できるものとして認めれれるのです。

 

だから、あなたが食べている野菜に農薬が使われていたとしても、健康被害の心配はないのです。

 

 

と、あなたは思っていませんか?

 

 

本当にそう思っているあなた、その農薬を直接口にすることが出来ますか?

 

 

農薬は虫などの生物に対して毒性を示すことで有効ですが、それが同じ生物である、ヒトに対して影響が出ないほうが不自然と思いませんか?

 

そして、不自然な話なのですが、農産物に残留する農薬の基準が定められているのですが、各国によってその基準が異なるのです。さらに、日本はどの国よりも明らかに残留基準が緩いのです。

 

つまり、日本国内で流通する農産物に含まれている農薬は海外に比べて多い可能性があるのです。もちろん全ての農産物がそうとは一概には言えませんが、その傾向があるということです。

 

 

でも、毎日野菜を食べているけど、何の影響もないわ。あなたもそう思っているかもしれません。

 

だから怖いのです。

 

確かに、食中毒のように、食べたとたんに何らかの症状が現れることはほぼ無いと言っていいでしょう。

 

 

問題なのは、あなたが農産物と一緒に取り込んだ農薬は、あなたの体から排出されず蓄積され続けるということです。これが、様々な病気を引き起こすきっかけとなり、あなたを苦しめるもととなります。

 

また、さらに怖いのは、あなたの子孫にそれが受け継がれる可能性もあるということです。生まれながらにアレルギーをお持ちのお子さんを見かけることがあると思いますが、これは、そういう体質という話ではなく、親御さんから毒素を引き継いでいるという可能性があります。

 

 

科学的にそう言えるという話ではありませんが、経験上、そう考えざるを得ないことが実際に起きているからです。

 

 

それでは、具体的に人体にどんな影響があるのでしょうか?

 

 

 

農薬が人体に与える影響は?

 

 

農薬について“安全性”をうたっていながらも、『世の中に100%安全なものは無い』ということを言っていることに着目してみましょう。

 

そうなんです、どんなものでも100%安全が保証できるものなんて無いのです。

 

あなたが毎日口にしているどんな食品でも、健康被害につながる要素を含んでいます、それでも特に問題なく生きていけるのは、あなたのカラダに毒素を排出する機能が備わっているからです。

 

たとえ毒を食らっても、それが致死量を超えなければ、代謝によって無毒化することができます。それが、同じ量でも虫のスケールだと致死量をはるかに超えるほど大きな量となってしまうのです。

 

 

それでは、なぜごく微量の農薬が健康被害をもたらすもとをなるのでしょうか?

 

 

これには、“生物濃縮”という考え方が言われています。

 

農薬が含まれる農産物を飼料として、牛や豚、鶏のエサとなる。この過程で生物の体内で農薬が濃縮され、あなたのもとに食肉などの食材として届くころには、もとの農産物に含まれていた農薬の量の何倍にも膨れ上がっているのです。

 

これはほんの一例で、その他にも様々な食物連鎖が考えられ、何段階もの生物を経由してあなたのもとに届くのは、食物連鎖のしくみとしてごく自然なのです。

 

この観点が、毒性試験には無いもので、想定されていないのです。

 

 

では、実際にどんな健康被害が想定されているのでしょう?

 

直接的な影響があると指摘されているのは、神経系への影響、ホルモン異常、免疫系への影響、発がんリスクなど様々です。

 

特に、幼少期の子供への影響は、相対的に大人よりも大きくなると考えられているため、子供の食生活についてはより気を配ったほうが良いと考えられます。

 

 

それでは、どのように農薬の摂取を抑えていくのか?

 

 

具体的な方法について実験を通して考察していきます。

 

 

【実験】農薬入りの野菜をどう見分ける?【考察】

 

 

当然のハナシですが、どの野菜に農薬が含まれているのか?を見分けるのは、肉眼ではほとんど不可能に近いでしょう。

 

一番分かりやすいのは、“減農薬・無農薬”などの表示があることなのですが、こういった表示は、農林水産省によって禁止されています。

その代わりに、国際基準に準拠した『有機JAS認証』のマークが表示できるようになっています。これは、収穫前3年間以上農薬や化学合成肥料を使用していない農産物に表示できるマークです。

 

“無農薬”で育てているのになぜ表示できないのか?それは、畑の土に農薬が残留している可能性、その周辺の畑からの農薬飛散の可能性、これらが否定できないからです。

 

 

では、一般的に販売されている農産物に農薬はどの程度含まれているのか?農薬除去の方法として話題になっている“ホタテパウダー”を使ってみました。

 

 

実際に、ホタテパウダーを溶かした水に野菜を浸してみると、油の様なものが浮いてきているのが見られます。これが何かは肉眼では判断出来ませんが、実際にその成分をもって測定された方がいるようです。

 

農薬使用の野菜と無農薬の野菜を比較して実験したようですが、ホタテパウダーに浸した液にはどちらも農薬が検出されなかったようでした。

 

それでも、たまたま農薬が残留していなかった野菜である可能性も否定できませんので、安心したい方はこういったものを利用するのも一つかもしれません。

 

 

直接的に農薬を意識する野菜と違って、盲点なのは、先ほどご紹介した“生物濃縮”に関わるおハナシです。

 

例えば、食肉に対して農薬の残留量を意識する方はほとんどいないのではないでしょうか?わたしもその一人でした。しかし、食物連鎖というのは、自然界の全てにおいて当然のようにつながっています。

 

 

その生態系の中に位置するからこそ、あなたは生きていると言えるのです。

 

この点を意識すると、何に気を付ければ良いか、おのずと見えてきます。

 

これは、農薬に限った話ではありません。

 

 

あなたが信頼する、生産者、販売者、その方々の理念、それらをしっかり把握したうえで、あなたが「これなら信頼出来る」と感じた食品を買う。それに尽きると思います。

 

 

“安さ”の裏には何かがあるのかもしれません。ただ単に安いからと言って何も考えずそれを買うのではなく、高いものが“なぜ高いのか?”を考えてみるだけでも、未来のあなたにとって大きな価値があるのです。

 

 

 

あなたも食の未来を担っている

 

 

“地産地消”というコトバをご存知でしょうか?

 

簡単に言うと、「あなたが生まれ育った、あるいは現在生活している地域の農林水産物を消費すること」です。

 

スーパーに行くと、「〇〇県産」という表示があるものの、生産した方のことまでは分かりませんよね。これが、直売所となると、生産された方の氏名が分かるようになっていたりします。

 

食料自給率が40%を下回るようになってしまっている日本にとって、この「地産地消」の考え方は、これからの日本にとってとても大事なことであると考えています。

 

 

あなたは毎日の食事で、日本食を食べる機会はありますか?

 

 

食生活の多様化にともなって、食の欧米化が進んでいるのはあなたも感じていることと思ます。その点について、否定したいわけではありません。

 

 

わたしが伝えたいのは、日本の伝統食のすばらしさです。

 

日本には特有の発酵食品が多く、それが日本人の健康に大きく寄与しているとわたしは考えています。

 

 

昨今、アレルギーなど、食が関わるような病気が増えている傾向にあるのは、欧米化よりも、日本食の習慣が薄れつつあることに大きな要因があるように思えます。

 

あなたの住んでいる地域にも、何かしらの郷土料理や伝統料理などの食文化があるのではないでしょうか?その地域古来から継承されている食材や料理には、そのものに内在する大きな意味があって続いているものがほとんどだと思います。

 

そういったものを、あなたが消費することで生産者を買い支えることが出来る、それが巡り巡ってあなたの地域の活性化につながる、そして、あなたのカラダの健康づくりの大きな基となる。

 

 

広い目でみると、それらが循環型社会を形成する基となるのではないでしょうか?

 

あなたの地域でも、有機野菜を生産している農家の方がおられるかもしれません。わたしの生まれ育った地域でも、町の田畑を借りて循環型農業をやられている方がおられます。

 

わたしはお米や農産物をそこから買うことで、そこに従事している方々を支えたいという想いがあります。

 

有機野菜は高いというイメージがありますが、地域の直売所であれば、スーパーなどよりも安く手に入れることが出来ますし、鮮度も良い状態であることがほとんどです。

 

 

そして、何より、お互いに顔が見える商売となるので、信頼関係が生まれ、お互いに助け合って生きている“相互扶助”の精神が生まれます。

 

 

日本の食の未来はあなたが担っていると言っても過言ではないのです。

 

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

農薬のハナシから、地産地消という大きな枠組みのハナシに発展してしまいましたが、これはあなた個人でも今日から実践できる社会貢献のかたちのひとつなのです。

 

 

毎日沢山のフードロスが発生しているのに、世界中で“食糧難”の話題が上がっています。どこか違和感を感じませんか?

 

 

農産物は生きるためにあるものであったはずです。

 

あなたが何を買って、何を食べるかは自由ですが、それによってあなたの社会は形成されていくのです。

 

 

日本の食の未来はあなたが担っているのです。

 

 

 

今回の記事はここまでです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事があなたの人生のお役に立てられれば幸いです。

 

 

そして、あなたの周りで農薬に不安を感じている方がおられましたら、ぜひ提案して頂ければ幸いです。

 

心身ともに健やかな日々を過ごせることを、心から願っております。

 

 

まなみち

 

記事作成日:2022年7月29日
最終更新日:2022年8月1日

 

  • この記事を書いた人

ラマナ・まなみち

人生どん底から“心の在り方”をきっかけに、人生が大きく好転。将来の不安が“楽しみな未来”に変わる。病気から解放され、好きなことが出来る人生。そんな人生をサポートします!

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